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ザ・ジニアス・オブ・バド・パウエル

価格: ¥1,835
カテゴリ: CD
ブランド: ポリドール
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   このアルバム・タイトルが最初に使われたのは、パウエルの死から10年ほど経った1970年代半ば、リイシュー盤がリリースされる際のことだった。このピアニストの天才ぶり(genius)が、まだ充分に認識されていなかった時期である。パウエルは、チャーリー・パーカーとディジー・ガレスピーがジャズ・シーンを席巻する中でデビューを果たした。ビ・バップという複雑怪奇な音楽を手際よく料理する彼の素晴らしい腕前は、この2人のホーン・プレイヤーたちほど目立たないことが多い。それでも、彼ら2人の強烈な演奏をピアノに移し変え、見事なメロディー性を持つラインを猛スピードで繰り広げていく才能には、同じぐらいの称賛が与えられていいはずだ。

   本作は、パウエルのキャリアの初期(1950-51年)に行なわれた2回のセッションを1枚にまとめたものだが、楽曲の長さやアプローチの面で、バランスの取れたカップリングとは言いがたい。オープニング・セッションでは、レイ・ブラウンとバディ・リッチがパウエルに負けじと大奮闘している。残りの曲は伴奏なしだ。急速でアート・テイタム風にアレンジされた「Tea For Two」は、3バージョンにわたって収録されている。「Just One of Those Things」はより急速で今にもパウエルがしくじりそうだが、そうはならない。ほかに2曲、よりリラックスした雰囲気のスタンダードが登場するが、それ以上に印象的なのが、秀作ぞろいのオリジナル曲である。特筆ものは、「Parisian Thoroughfare」(後にクリフォード・ブラウンが録音)と「Hallucinations」(「Budo」というタイトルでマイルス・デイヴィスが録音)だ。このパウエルによるピアノ・バージョンは、クリフォードやマイルスが崇拝しただけのことはある、さすがの出来である。(Brian Priestley, Amazon.co.uk)