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壬生義士伝〈上〉

価格: ¥1,646
カテゴリ: 単行本
ブランド: 文藝春秋
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家族を持つ父親は皆、吉村貫一郎。 ★★★★★
はじめに、本書は新撰組の史事を参考にしていますが、創作です。ですが、この大きな変動期に、必死に生きる人々の心情を、思いを浅田は丁寧に、丁寧に、描いており、無理なく感情移入する事ができます。この物語を読むと、自分の中にある家族への思い、父親への思い、子供への思い、仕事への覚悟とか、色々と自身が触発され、少なからず、主人公である吉村貫一郎の生き様を肯定している自分を発見しています。注意点としては、家族を持つ父親は、まず間違いなく号泣する羽目になると思いますので、読み始める前にはハンカチを用意してください、また、電車で読むときは、覚悟して。私もエライ事に・・・。
子母沢寛氏の新選組3部作の実り ★★★☆☆
すべての新選組ものは、子母沢寛氏の新選組3部作のおかげで存在する。
新選組3部作は,子母沢氏の苦労をもとに成立した聞き書きである。
その実りのひとつを.われわれははどう読めばよいのだろう。
涙が溢れること間違いなし ★★★★★
妻子を岩手雫石に残して脱藩した吉村寛一郎の武士として、また先生としての生き方に深い感銘を覚える。愛情深い吉村は新撰組の中で浮きながらも大切な役割を果たしていく。読後涙が溢れること間違いなし。
義の道 ★★★★★
幕末の武士の理想と現実に触れた感覚がした。
何に義を通すのかによって、行動はそれぞれ変わる。
いつの時代も、生き様が揺るがない人というのは
潔く強くかっこよく映る。

その生き様を生かすのではなく、
使い捨ての駒にする腐った考えがあるのも
いつの時代にも共通する人間という生き物であるが故なのかな。

貧困は人を狂わすのだろうか。今も貧困は消えず、
平民は昔よりましな生活をしているのかもしれないけど
いつ壊れるか解らない。

ただ、幕末の武士のような人間に私はなろうという覚悟がないし、
変化することも怖いから、ただ朽ちて行くことを選んでしまうんだろうな。
ただ、自分なりの義は持ち続けていたいと思う。

そんなことを考えさせてくれる本でした。


(2010.1.9読)
この作品は吉村貫一郎を丁寧に浮き彫りにする伝記 ★★★★★
壬生義士伝

浅田作品は初めて。

本作は史実にある程度基づいているかどうか分からないし、
また 記録も残っているとも思えない、
吉村貫一郎を知る人間に直接話を聞けたとも 思えないが、

一人の人間の生き様を
周囲の人間に昔話として語らせ、
より客観的に 人物像を浮き上がらせることに
成功している。

最後には、
私の中で 吉村貫一郎という人間が
しっかりイメージ出来る。

歴史小説というより、
歴史のハザマに咲いた特異な人間の伝記調である。

もちろん小説だから、
こんな人物だったら面白いのでは、という著者が作り上げた偶像かもしれないが、
それでも 十分 次の頁に指を進ませる。

ただ残念なのは、
吉村貫一郎の価値観は
現代の価値観と同じである。

 ・死にたくないから殺す
 ・死んだら終わり
 ・妻子を守ることが男の最大の役目


当時の価値観を登場人物で具現化し、
吉村貫一郎の価値観と対比させているが、

 ・いかにして大事を成して死ぬか 忠義型 新撰組組長近藤勇
 ・簡単に人を斬ってしまう、些細なことで切腹させられる破滅型 斉藤一 沖田総司
 ・出世と打算型 池田、土方

リアリティがあるのか ないのか ちょっと困惑した。