Shadeシリーズは3DCG作成に必要な機能がすべて搭載されたオールインワンパッケージ。ドローソフトのようにシンプルな操作で立体形状を作成するモデリング機能、写実的な質感設定を行う表面材質設定機能、3D空間に配置するカメラや照明機能、写真のようなイメージを描き出すレンダリング機能、人物や機械を3D空間内で動かし映像出力を行うアニメーション機能などが備わっている。また、これら絵を作るための機能に加え、立体形状を他のソフトウェアと相互に利用するための各種入出力機能も多数備えている。
●シンプルなインターフェイスShadeシリーズのインターフェイスは、クリエイターやデザイナーの作品を引き立てるために用意した、シンプルなグレーと黒バックの2種類から選ぶことができる。Windows、Mac OS X用のアプリケーションとして素直な操作系統をそれぞれ備えていることは大きなメリット。ファイル選択・保存やコピー・ペースト、ウインドウの配置やスクロールなどの基本的なことを行うために特別な操作方法を覚える必要はない。メインウインドウと複数のユーティリティウインドウに搭載された機能を用いて作業を行う標準的なグラフィックソフトウェアのインターフェイスを備えている。
●3DCGプロフェッショナルを目指すクリエイターへ3DCGプロフェッショナルを目指すクリエイターが本格的な3DCG作品を作るために必要な機能を網羅したパッケージ、それがShade 11 Standardである。パーティクル、ヘアーなどのハイエンド3DCG機能に加えて本格的なセルアニメーション用イメージやマンガ原稿の背景でも使用できるトゥーンレンダリング for Manga機能を備えたShade 11 Standardは、まさにクリエイターのための3DCGソフトウエアである。
●トゥーンレンダリング写実的な表現だけが3DCGの守備範囲ではない。輪郭線に縁取られた段階調の陰影表現は、ゲームやアニメーション作品で頻繁に目にするようになった。Shade 10 Professiona、Standardlには、このようなセルアニメーション風のイメージを作成するトゥーンレンダリング機能が搭載されている。トゥーンレンダリング関連の機能は、Shade 10で大幅に機能強化している。線や塗りの設定を詳細設定できるようになったため、従来のセルアニメ風イメージだけではなく、テクニカルイラストレーション用、マンガ原稿用そして鉛筆画の作成が可能になった。もちろん、描かれる輪郭線や階調表現の品質も向上している。多数の設定項目が追加されたが、設定の組み合わせをプリセットしたメニューからセルアニメ/テクニカルイラスト/マンガ原稿/鉛筆画を選択できるため、設定の詳細を理解しなくてもすぐに使用できる。
●ボリュームライトShadeで利用できる点光源、スポットライト、配光光源、面光源、線光源に、「ボリュームライト」が設定できるようになった。埃が舞う空間での光跡を表現する(チンダル現象の再現)、色のついた透明体を通過すると光跡に色を付けられる(ステンドグラスなどの効果の再現)など、いわゆる空気感の表現力が大幅に向上した。さらに、表面材質のマッピング設定を併用することでより、光跡のムラを表現できる。