word では新しいノートレイアウトが注目されていますが、細かい改善もあります。例えば今まで MS明朝をデフォルトに文章を書く場合、滑らかな文字表示にすると字体が薄くなってすごく見にくかったのですが、その辺りがすごく改善されています。
Entourage の新しい機能「プロジェクト」も使いやすいですね。今まで案件ごとにメールやファイルをまとめる機能が欲しかったのですが、これこそ"Office"の名にぴったりの機能です。
エクセルのページプレビュー表示も使ってみると意外と便利。このバージョンからは、標準表示に切り替えても(新規作成の場合)最初からページの境界を示す点線が現れます。今までのように一度プレビュー表示にして、その点線を表示させてから表の大きさを調整する必要がありません。
カーボンアプリのせいか、多機能だが動作が重いという根本的な問題はあるものの、表示などの細かい不具合が解消されていたり、unicode 対応など、MS らしい真面目な改善が多くなされていて好感が持てます。
さて、以上からするとシリーズの中では、本製品(Standard,~~ Upgrade)が最適のチョイス、王道・正統派とも思えますが、肝心の中身。新製品の紹介なのに、パンフにはユーザーの使い勝手調査みたいなインタビュー記事がでかでかと載っています。開発の指針みたいなものはないんかな?ユニコードがらみのフォントの混乱に拍車をかけそうなのも減点項目。2001年発売のOffice~~ Xから始まった奇妙なパッケージの続きで、今回は透明アクリルケースにしたりしてますが、そんなことを工夫するより、電子メールのソフトウェアを本気でentourageに変えよう、とユーザーに思わせるような開発を行なってもらいたいです~