カーペンターズリリックの素晴らしさ
★★★☆☆
英文法をカーペーンターズの名曲yesterday once moreから学ぼうという斬新な視点に興味を持ち呼んでみました。感想としては、可もなく不可もなく一般的な英文法書だと思いました。
難易度的には「基礎」と記されている通り、本当にベーシックな部分でスラスラと読めてしまいます。
初級高校レベルの文法だと思いますが、片っ端の英文法を習得するよりは、基礎の英文法をがっちがっちに固めた方が実は賢明なのでは?と思い取ってみました。
で、私なりに解った事が幾つかありました。英文法という言葉を聞くと大学受験時代からずっと、拒絶反応を起こす程嫌悪していましたが、今読んでみると意外なほどスラスラと読めてしまいます。リスニングやライティングの本、英字新聞等コツコツこなしてくると、別に文法書を読まなくても、自然と吸収していたようなのです。おそらく高校時代なら本書を読んで頭を痛めていたでしょう。内容的には私が高校の授業でやったテキストそのまんまです。
しかし、やはり思ったことがカーペンターズの歌詞は充実しているなぁ。という事です。著者もカーペンターズの作詞を賞賛しています。本書はyesterday once moreしか扱っていないのですが、それで基礎英文法のほとんどをカバーしています。
最近はブロードバンドの普及で、お金が無くても昔の洋楽PVを至るところで見れる時代ですし、70年代の名曲も沢山視聴できます。そして、その歌詞の中身の濃さというのも肌で感じるところです。比喩表現とかイディオムとか歌詞ならではの美しさもありますし、そういう意味で本書はありきたりな文法書という意味で☆3なのですが、洋楽の素晴らしさを扱った文法書というだけでそれなりの価値はあるかもしれません。
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