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アメリカ 銃社会の恐怖

価格: ¥8,125
カテゴリ: 単行本
ブランド: 三一書房
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全米ライフル協会というガン ★★★★★
「銃を非合法にするなら、不法者だけが銃を持つことになる」というレトリックで米国の銃社会を正当化しようする全米ライフル協会。1871年の創業以来、銃を規制する側の米国アルコール煙草火器局との長年の対立がありながら、21世紀の今日でも依然として一般民間人による銃の所有が認められていて、2億丁以上の銃砲器が出回っている国、米国。モーターボートや自動車の操縦運転には学科や実技の勉強や試験を経て免許が下ろされるのに対して、銃はそれについての知識が全くなくともいとも簡単に購入できる現実。全米で25万にも及ぶディーラーは販売量を増やすことに主眼を置いていて、あいまいな相手にも容易に銃器を販売し、購入者は購入時に記入しなければならない書類の8項目にいずれもノーを選択することだけで銃器が購入出来るなど、米国での銃の取扱の怖さがひしひしと伝わる貴重な記録である。データも比較的新しく、考えさせられることが多い。例えば、「ピストルと拳銃の販売」などという、訳者による不十分な翻訳があっても、ウォール・ストリート・ジャーナル紙の記者だった著者が書いたこの書物の衝撃をいささかも損なうものではない。