素晴らしいけど☆3つ
★★★☆☆
「太宰治の人間失格」という看板が多くの人の興味をそそる。
制作者も「太宰治の人間失格」を映像化することに挑戦しているわけです。
映画としての作品評価は最高です。
でも、看板を大切にしたいなら、できるかぎり原作をいじっちゃダメだと思います。
この「できるかぎり」という境界線を少しはみ出しすぎてしまっているように感じるのです。
とくに主人公のキャラクターとエンディングはもう少し原作に忠実であって欲しい。
「太宰治の人間失格」というものさしで計ると、
原作を10とすれば本作は7くらいかなぁ。
なので☆3つ。
※原作を読んでいる人もそうでない人も、邦画ファンもそうでない人も必見であることは
間違いないと付け加えておきます。
特典映像に感激しました!!
★★★★★
本編は、本当に生田さんや女優さん、俳優さんが頑張って演じていました。
特典DVDで、記者会見や舞台挨拶の映像を見る事が出来、女優さん、俳優さん、生田さん、森田さんのインタビューを聞けたので嬉しかったです!!
太宰の原作の雰囲気は出せてるのではないかと思うが、いかんせん、長い映画
★★★☆☆
原作を読んだのがもうずいぶん前なので、比較することもできないけれど、多分、こんな話だったのだろうなと思った。
特に、起承転結があるわけでもなく、何に悩んでいるのかよくわからないけど、悩んでいて、死のうと思ったりする(思うだけでなく、死のうとする)。
でも、原作は、こんなに酒と女が大盤振る舞いしてなかったような気がする。
この俳優、生田斗真、いわゆる美男子で、最初は、玉木宏かとおもったけど、玉木よりも童顔で、母性本能を最大活性化させそうな男。多分、太宰治は、ここまで色男ではなかったと思うが、こんだけ男前で金持ちに生まれて、「生まれてすみません」はないだろうと思った。
まあ、女達は、この男が、ぼんやり汽車に乗ってあてのない旅の通りすがりの駅みたいなもんで、キャラクターの輪郭が見えてきたかとおもいきや、次の女へ乗り換えるといった風なので、みてるこっちは、だんだんどうでもよくなってくる。
いまの時代の若い人も、こういうのに共感するのだろうか?ちなみに、僕も太宰は若い頃に読んだけど、まったくわからんかったし、なんでこんなもんが文学かいまだもって意味不明だ。大学でも文学部がバカにされるのもしかたがないか。
がんばりましたね!
★★★★☆
文学作品の映像化という難しい作品での初主演の生田くん、
特典映像では一生懸命がんばったことがみうけられました。
森田くん案外(ごめんなさい)とてもいい芝居でした。
俳優人が寺島さん伊勢谷さん等など、スバラしすぎて
主役の役どころも重くて
話も重くて大変だったと思います。
叙情的な映像も綺麗でした。
ナレーションがないから
原作を読んでないと話の展開が理解しがたいかな。。
ぜひ原作も読んでください。
小説とは違う「人間失格」の世界
★★★★★
原作にはない場面や割愛されている場面がありますが、比較的原作に忠実に描かれた映画だと思います。
この作品を見て、「小説の印象とは違う」、「原作をぶちこわしている」という印象を持つ人もいるようです。
そもそも文字で表現されたものを映像によって表現しようとしているのだから、映画を見て小説と全く同じ印象を受ける方がおかしいし、また、それでは映像媒体が持っている長所を生かしきれないのだと思います。
原作に忠実にしようと思えば、葉蔵の心の声を入れてしまえば手っ取り早いのでしょうが、この作品ではあえてそのようなことをせず、役者の細かな表情や演技によって、それを表現しようとしているような気がします。繰り返し見ていくうちに、そういう意味で原作に忠実に作られていることが分かります。
非常に美しい映像で、小説とは違った形で『人間失格』の世界を表現している佳作だと思います。
生田さんの演技も素晴らしく、大変美しくはかなげな葉蔵は一見の価値ありです。彼の作品は他に見たことはありませんが、少なくともこの作品の演技は素晴らしく、適役だと思いました。
最近、私が観た映画の中では、指折りの作品です。映画館で3回見て、更にこのDVDを購入しました。