これは最初に表紙をめくってカバーの裏に書かれている言葉です。この本では、少し前に話題にもなったプロファイリングの手法とは少し違って、精神医学や神経学を用いた著者たちのアプローチの仕方がもう少し、犯人、つまり少年たちに近いような気がします。勿論プロファイリングとは目的も手法も違うのだけれど。脳内の機構について少し専門的な語もでてくるけれど、そんなに難し過ぎるほどではありません。 アメリカと日本は文化が違うし、ここでいわれていることが全て当てはまるとは言えないかもしれませんが、最近だんだん近いものを感じてしまうようになりました。
心も、暴力性も、脳に関連することには間違いありませんが、脳のどんな働きによって、もしくは小さい頃の経験が脳にどんな影響を及ぼして、彼らが”凶行”に駆り立てられることになったのか、本当はまだハッキリとした答えはありません。だからこそ、著者の活動が興味深く、期待できるものだと思います。