色彩科学への最初の一歩としていかが?
★★★★☆
色彩の問題に興味を持つ人は多いでしょうが、きちんと勉強しようと思うと、光学やら生理学やら基礎心理学やら線形代数やら、いろいろなことを勉強しなくてはなりません。本格的に学ぶのはなかなか大変ですが、それでも学びたいと思った方には、まず本書が、色彩科学の概観を与えてくれるよいスタートポイントになるのではないでしょうか。著者は、実験心理学畑の方で、視覚や色彩学の研究に大きな貢献をされてきた方です。また、ご自身はいわゆる「色弱」で、色覚異常の問題にも精力的に取り組まれている方です。
どうでもいいことですが、私は学生時代、著者の金子先生の講義に出席したのですが、聴講態度が悪いとしかられました。ですので、星ひとつマイナス(笑)。