本書は、人間発達学の授業で、
教科書として使用していました。

だれにでもわかる
やさしい記述のおかげで、
出生から死までのライフサイクルについて
うまく理解できるようになりました。

本書は、
エリクソンの理論を基調としていますが、
エリクソンの理論にとどまることなく、
様々な視点から、人間の成長を
見つめることができるよう
ケーススタディのコーナーも
設けてあります。

とくに、人間発達学を必要としていない方にも、
是非、読んでいただきたい一冊です。

　人間の発達を人生全体に拡大し、成人期をより細かく分類している服部氏は、人間は出生直後から様々な学びを通じて『自我の統合』という究極の目的に向けて発達の階段を上るとしている。人間発達を部分的機能の成長ではなく、人間の持つ身体、精神、社会の各側面を調和的総合的に捉えられている。

人間発達学は人と関わる職業につく人のみならず親になる予備軍である若者に是非学んでほしい。また今子育てに悩んでいる人達にもぜひオススメしたい。専門書でありながら大変読みやすくためになる。生涯学習社会に向けて、自分自身の理解から学んでみませんか。