プロセッサパフォーマンスが、際限なく成長し続けるかに見えた時代は終わった。シングルチップのアーキテクチャは、もはや消費電力や発熱によって強いられるパフォーマンスの限界を乗り越えることは出来ない。今では、Intel社他の半導体メーカーは高速シングルプロセッサモデルを断念、1つのパッケージに2つ以上のプロセッサが結合したマルチコアマイクロプロセッサチップが主流になっている。『Computer Architecture』第4版では、執筆者たちがこの歴史に残る推移に焦点をあて、マルチプロセッサ関連記事を増やし、マルチプロセッサアーキテクチャの実力発揮の鍵となる並列処理を実現するための最も効果的な方法を模索している。加えて、処理能力、確実性、有用性、信頼性を含むプロセッサパフォーマンスにとどまらず、最新のデザイン性の話題を広く扱っている。
本書の特徴
・マルチプロセッサの並列処理の実現に関する、より広くなったカバレッジ。
・Sun社のNiagaraマルチプロセッサ、AMD社のOpteronおよびPentium 4を含む、業界の最新テクノロジーにおけるケーススタディ。
・巻末付録のレビュー3点では、本文理解に必要な初級および中級者向の原理を再確認。
・CDには8点の参考資料が収められ、特定アーキテクチャ、組み込みシステム、用途にあわせたプリケーションプロセッサを含む一連の話題を提供しており、中にはその方面における専門家が執筆したものもある。
コンピュータの構造が安定していますが
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コンピュータの構造が安定していますが、より数段の改善はまだまだ可能かもしれません。
過去のアーキテクチャを変更しても、コンパイラ、OSが対応できるような変更方法を考えれば、よいのではないでしょうか。
本書は、その出発点として最良だと思います。
日本語も出ていますが、英語で読めば、参考文献の読破も可能でしょう。
この本の使命は終わりでは。
★★★★☆
この本のピークはRISC全盛の頃でしょう。内容が圧縮されたのは、マイクロプロセッサの行き詰まりを示しているのでは。
アーキテクチャを体系的に学べる
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和訳版は、版が古くて買うのを躊躇をしていましたが、こちらは最新版なので迷わず買いました。
アーキテクチャの評価方法の説明からはじまり、パイプラインなどの高速化の手法を体系的に学べます。
本の大きさも小さくなって、なんとかぎりぎり持ち歩けて、電車内で読めるサイズです。
とてもいい本です
★★★★★
コンピュータのアーキテクチャを学ぶ上で非常に優れた本です。
ハードウェア、コンパイラをはじめとした
高速化のための方法がわかりやすくかつ詳細に書かれています。
アーキテクチャを専攻していない情報系の人にも必読の本です。