特にMBAにこれから行こうと思う人で、会計の基礎を全く知らない方。この本で学校行く前に勉強する。それも徹底的に。薄いし、分り易く、しかも使い易いのでさくさく出来ます。上記に当てはまる人で英語の授業で行うMBAを受ける方は、これの訳本を使っちゃだめです。英語でとにかくやる。そうすれば授業にオンタイムでついて行けます。特にLedgerのところは馬鹿にしないできちっと練習するといいです。なにしろ、会計の知識が全然無しでMBAをサバイブするのは難しいですよ。ただし注意点があって、Financial ratio analysisは、人によって同じ言い方でも違うコンセプトを使っている場合があること。テキストによっても言い方やコンセプトが違うのでそこは実際の授業を受けて混同しないように気をつける必要があります。しかし実際に会計学を勉強してみると、単に数字に強くなるということだけでなく、かなり感覚的なところが多いのでこの本から始めてそのざっくりとした感覚的な要素を早い段階で掴めるかどうかが鍵を握っている気がします。実際、MBAがどうのというだけではなく、実際の仕事で管理職につけばどんな分野の仕事でもコスト意識が無くてはならないし、結局はバランスシート等につながっていく仕事をどの時点でも行っているのだということが分るだけでも極めて良い初心者向けの参考書だと思います。