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この国の失敗の本質

価格: ¥1
カテゴリ: 単行本
ブランド: 講談社
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この国の失敗の元凶は、官僚制度・官僚主権・政官癒着・天下り。 ★★★★★
明治国家以来続いて来ている日本の官僚制度・官僚主権。
社保庁のいい加減さ、国土交通省のいい加減さ、防衛省のいい加減さ、これらは氷山の一角に過ぎない。族議員の見事な番犬ぶり、次はどこか。
専制主義・秘密主義・煩瑣主義・形式主義・画一主義・前例主義・・・・・を特徴とする。
この官僚制度・官僚主権・天下り国家を一日も早く改革しなければ、遠くない将来日本はアジアの小さな貧国に凋落する。官僚は、国民の目の届かぬところで甘い汁を吸い続けている。
暫定税率、ガソリンの税の3分の2再可決云々よりも、公務員制度の改革が先だろう。
公務員制度の無駄をなくすこと、血税の濫用防止が先決だ。
ガソリン価格の再値上げは、国民が許さない。特定財源化は自民党道路族を利するだけ。一般財源化あるのみ。
高度成長期・バブル期を頂点として、日本は凋落の一途だ。
この国の失敗の元凶は、官僚制度・官僚主権・政官癒着・天下りにある。


欠陥遺伝子を排除する次世代に ★★★★☆
マスコミは後追い記事を書かない。
マスコミは社会の番犬ではない。よって、書くか書かないかはマスコミの自由である。
監督官庁も企業もただただ閉じこもって熱が冷めるのを待っている。いや待っていた。
しかしここに来て監督官庁が企業を見放し始めた。一定の距離を置くことで、もらい事故から逃れようとしている。あまりに増加する事故に対応しきれなくなったのだ。
中途半端に干渉してリソースを取られるより、地盤固めにリソースを投入したほうが効率的で前向きだ。集中と選択で各省「ビジョンの達成」に舵を取ったといえる。

企業は後ろ盾を失い、勝てば官軍で企業を切り捨て監督責任から逃れた官による民の調査は徹底しており、癒着の影も見られなくなってきた。

トップがかわれば組織も変わる。三重県で発生した2件の急患妊婦の受け入れ先なき事故では、旧態依然とした県の長が新しい厚労相に報道陣の前で怒られた。県庁は「事故の再発」という重大な意味あいさえも認識できていなかった。三重県は厚労省と近隣の府県と合同で新しい医療環境を構築することとなった。1件目で解決しなければならなかったことを野放しにした結果がこれである。自治は失墜したが、生活者としてはハッピーなことである。
著者が問題提起しなければ表出することのなかった負の遺産を重ねてみることが出来る好例である。

正義の文化
学習する文化
報告する文化
安全な文化
(保守事故 ジェームズリーズン、アラン・ホッブス[著]から引用)

をもって現代社会に飛び込むのが肝要だと思わされる。
著作から答えは見出せない。問題提起に答えるのがわたしたちの務めといえる。
危機管理に対する真摯な提言書 ★★★★☆
著者は実際に起こった事故の原因を緻密に分析し、それに対する提言を行なうノンフィクション作家。米スリーマイル島で起こった原発事故を扱った「恐怖の2時間18分」等に著者の本領が現れている。本書は、薬害エイズ事件、阪神大震災、オウム問題等が起きた頃に発表した作品をまとめたもの。

本作では、医療問題を中心としてはびこる権威主義、失敗を次の機会に活かせない体質(日本人のDNA)、情報を隠蔽する体質、危機管理意識の薄さ、人間性よりも効率を優先する社会、学歴の高さと倫理観の混同、災害時の弱者に対する配慮の無さ等を問題として論じている。

特に、危機管理に関しては「阪神大震災に学ぶ危機管理の核心」という章を設け、
(1)バックアップ・システム
(2)情報のキーパーソン
という2つのキーワードを導入し、その対処方法を述べている。

しかし、最後に著者が言うように「過去を洗い流す」という言い回しが日本語にあることが如実に示すように、上記の問題全てにすぐに対応することは難しい。我々全ての粘り強さが必要である。

最後に個人的な心配だが、著者の関心はご令室が亡くなられてから、医療問題に集中し過ぎていると感じられる。今後も幅広い問題に対し、啓蒙的な意見を発信して頂きたい。
提言はあまりにも安易 ★★★☆☆
本書で論じられている「薬害」や「もんじゅ事故」、「ゼロ戦」や「ミッドウェー海戦」などから日本の失敗の本質が見えてくる。そして、同じような失敗を繰り返してしまうのは「文化的な欠陥遺伝子」のせいとしている。

さらに著者は、日本を変えるための処方箋として以下のような提言をする。
■『失敗の調査システム』の確立
■『素人が前面に出るシステム』の確立
■情報公開
■動乱の猛者の輩出

しかし、それが分かっていながらも変革出来ないのが「文化的な欠陥遺伝子」なのではないのか? この「文化的な遺伝子病」を治さない限り、提言は提言のままで終わってしまうと思う。その根本的治療法を示さずに、上記のような提言のみを処方箋とするのは安易であると思う。よって☆は3つ。

覚悟を皆様持っていますか ★★★★☆
 失敗は成功の始まりだと普通は思います。この国の現状を成功の第一ステップだと思いたければ、この本を読む必要はないです。
 責任感ある大人が一人でもまともな仕事をすれば、この国は少しはよくなると思います。逃げてるんですよ。結局は責任を取るべき者が逃げているのが今の日本の停滞状況を動かせずに居るのです。どうしようもない。 

 とりあえず今の日本を変えることが出来る方々は、この本に書かれている「反省書」を良く咀嚼することです。あとは頭を少し使えば何をすべきか、分かるはずです。