前巻から引き続き、王座奪還作戦を描いています。
ほぼバトル中心の巻で、その展開は残酷描写が無ければほぼ少年漫画に載っても
おかしく無い様にも見える程。
そんなわけで、ヤングジャンプよりはジャンプに載った方がしっくりくるのでは？
と私は思いました。
今のジャンプ読者にこそ読んで欲しかったりします。
例えば、一対一での立ち合いで、すれ違いざまに両者最後の一撃を決め、主人公が
負傷するも立ち続け、時間差で致命傷を負った敵が倒れる、なんていかにもな
ベタベタなお約束が出たりもします。

今回はあまりにもカッコいい政の影に隠れがちだった信が大活躍していますが、
バトル中心だったせいもあって、割と淡白に読み進められてしまうかもしれません。
剣しか能の無い様に見える信ですが、だからこその信でもあると思うので、
もっと評価は先送りにしようと思う。

　山の民の力を得て、計略をもって王都奪還に挑む政たち。
　圧倒的兵力をもってたちはだかる反乱軍相手に、死闘は続く。彼らを動かすのは、政の天下統一への理念や、それに続く仲間たちの忠誠心や友情のみ。
　４０人が大広間で真正面から闘いを繰り広げる間、信たちの別働隊はわずか10人で王宮内部に進入する。そこに人斬り剣豪左慈や謎の怪物ランカイが立ちはだかる。劇画史上屈指と言ってもよいほどの息の詰まるスリリングな戦いが描かれる。

　数ページだが美麗さとかっこよさに惚れ惚れする楊端和の外伝もおまけで読める、お買い得の第四巻だ。
　

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