オペラ座三昧
★★★☆☆
主人公が新作バレエを体現する候補に選ばれてからの続き。オペラ座バレエ学校という余りにも恵まれた環境で更に手にした幸運に関しては、読者の共感を得にくいと思う。しかし、その一方で「あちら側」を仮想体験しているという浮遊感も持たせる。
特集「パリ・オペラ座バレエに夢中!」は沢山の写真が見事。また、「有吉京子のバレエ紀行 パリ」では、著者有吉自身がオペラ座バレエ学校に潜入した折のレポートを読める。見学の際のスケッチは特に貴重なものであろう。
「白山バレエ友の会座談会」は興醒め。不要。