何故この本が翻訳されたのか?
★☆☆☆☆
この本、原著の評判が悪いです。amazon.comのレビューでは全て星1つの評価です。どのレビューも「この本には失望した」という内容が書かれています。素人相手のガイド本である以上、簡単なプログラムでも、それを読者に実行させるためのチュートリアルが必要です。この本にはそれが一切ありません。読者が力がついた事を実感できる工夫が何一つありません。それどころか、この本を読み終えても、ArcGISを立ち上げてから具体的に何をしたらいいのか?さっぱり分からないのです。
残念なのは、この本をESRIジャパンが翻訳している点です。こんな本ではなくて、本社のESRIから出てる「Getting to Know Arcobjects: Programming Arcgis With VBA」を何故日本語訳しないのでしょうか?。この本ならVisual BASICに精通していなくても読みこなせます。新しい発見を楽しみながら、1つずつ大切な項目を学ぶことができます。amazon.comのレビューでも評価が高いです(星4つ半)。さらにもう一つ注文をつけたいです。ArcGISのチュートリアル本は日本語で読める本が何冊かありますが、どれも出来が今ひとつです。初学者が一番楽しめるのは、英語ですが、同じくESRIの「Getting to Know Arcgis Desktop」です。この一冊のチュートリアル本をこなすだけでArcGISで作業するための全ての基礎を身につけられます。しかも、楽しみながら学べます。何故「傑作」と呼ぶべき本社の2冊の本をESRIジャパンが翻訳しないのでしょうか?。この2冊の日本語訳が出版されるだけで、初学者にとって敷居の高いArcGISが、誰にとっても面白いソフトに変わると信じます(実際、私自身がそうでした)。GISのさらなる普及のため、どうかESRIジャパンの方々には、この2件を検討して頂きたいと、切に願っています。