災害時事業継続の参考に必見
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新聞社が本社、工場とも被災、従業員、記者も全員被災者であるなか「新聞を発行し続ける」というシンプルで重要な課題を、どのように遂行したか、震災当日から初期段階の情報が淡々と示されています。
京都新聞との災害協定が思わぬ役にたち、震災初日、傷つきながらも編集者が京都へ出向き当日の印刷原版を作ります。やっと仕上がった原版は、バイクが趣味の若者に託され、突然の指示に戸惑いながら神戸郊外の印刷工場に到着。震災当日に輪転機が回りだすシーンには目頭が熱くなります。
その後の100日の苦闘、全国の地方新聞社の資材提供の協力が暖かい輪を広げます。