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海を見る人 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

価格: ¥4
カテゴリ: 単行本
ブランド: 早川書房
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ハードSF的ロジックに基づく、不可思議な七つの異世界 ★★★★☆

ハードSF的ロジックに基づいて構築された異世界のなかで、
ファンタジックかつリリカルな物語を描き出したSF短編集。

各短編の主人公たちは、物語のなかで、舞台となる異世界の構造(の一部)
を知ることができますが、それと引き換えのように、自分にとって大切な何か
を永遠に失ってしまう――というほろ苦い喪失感が、せつなさをかきたてます。


※収録されている各短編の内容については「コメント」をご参照ください。




もの悲しいストーリー ★★★★☆
小林泰三はデビューの頃からのファンです。
私はホラーと言うと幽霊や怪物がでてきて
驚かしたりする映画の事だと思っていました。
ホラー小説もその類いのストーリーだと思って
読め始めてみるとまったく違う事がわかりました。
多くの作家の書くホラー小説は直接的な恐怖よりも
人間的でじわじわと骨に来る恐怖を書きます。
それまでホラーというジャンルを子供を驚かせたり
恋人とみてワーキャー叫ぶような物だと思っていた
事を反省し、そして新たな世界が広がるわくわく感を
感じそれから多くの作家のホラー小説を読み進めていた
その時に小林泰三の作品に出会ったのです。
小林先生の書くホラーは他の作家とはまた違い
幻想的な風景とリアルな描写が実に絶妙な混ざり具合を
見せていました。そんな先生がホラーやミステリ以外の
SF短編集と言う事で本書を購入しました。
小林先生の持ち味である
幻想的な描写がこの短編集ではうまく働いていました。
やや小難しいような回りくどいような描写であるのに
頭の中にはふわふわと光景が浮かび上がってきます。
先生は文章で芸術を表現しているかのようです。
それでも小林先生の多くの作品の中では特別光っている
話はこの本には少なくそれが4つ星である理由です。
SFが苦手な人でも楽しめる ★★★★☆
SFの短編集、ということで各話は短いので、SFでありながら最初に世界の設定を提示するのではなく、話の最後にそれを明かす、という構成をしている話が多く、ある種のミステリ的な要素も持ち合わせています。
また、世界の設定は確かにSFですが、「時計の中のレンズ」「海を見る人」など、SFとしての世界の設定なしでもファンタジー作品として楽しめる作品もあります。
そういった点で、SFはちょっと苦手、という方でも楽しめる本だと思います。
もちろん、世界の設定はかっちりとしてるので、SF好きはもちろん楽しめるでしょう。

魅せる本、という印象が強いです。

SF ★★★★☆
 小林泰三のホラー作品しか知らない人ははぁ?な感じのSF作品群。ホラー以上にかなり読む人を限定してしまう。
 といってても、表題作の海を見る人、あるいは、キャッシュ、門などはSFに興味がまったくない人でもきちんと楽しめるので。まぁ、ファンは試しに買ってみるのもいいだろう。
色々な読み方がある ★★★★☆
物理が嫌いな人には表題作の「海を見る人」が一番面白いかな?
時間の進み方の異なる男女の悲恋話です。
男はハッピーですけど、女はアンハッピーです。終わってます。
各篇を繋ぐ先生と少女の会話が、会話の前後の篇の主題を言っていますから、
購入を迷う人はそこを読んで判断するといいと思います。
各篇にはコリオリ力や波動関数など馴染み薄い物理の話が散見されますが、
理解できなくても飛ばしても読めます。著者もあとがきでハードSFとしてもファンタジーとしても楽しめる、と言っています。