読みやすく、このキャラなんか違う…みたいな違和感を覚えることがなかったので
展開の早さと（ページ数の問題なのか四神解放は省かれている）、
ゲーム本編のダイジェスト程度に留まっているのが勿体無く思いました。

上下巻でじっくり読みたかったですね。
ラストもちょっと不満。

主人公の花梨と黒龍の神子である千歳の心理描写は
ゲームよりも丁寧に描かれています。
辛い状況でも健気に頑張る花梨には好感を覚えましたし、
千歳の方は一人で辛いんだな…というのが伝わってきてせつないです。

ゲームのストーリーをシンプルにまとめたノベライズでした。
ゲームであれだけごちゃごちゃした話を、全員のエピソードをバランス良く配置して一冊にまとめているのはすごいと思いました。
作者の過剰な思い入れの押し付けがないのがすごくいいです。
ただその分、どうしてもあっさり味になってしまいますね。

あとの味付けは「あなたの心の中で・・・」って感じなんでしょうか(^^)?
それから文章がすごく読みやすく、一冊あっという間に読み終わってしまうのが、善し悪しって感じです。
この値段出して、30分と持たないっていうのは、なんかくやしいかも。
そういえば千歳、よかったです。