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イマジン・ノート
価格: ¥1
カテゴリ:
単行本
ブランド:
集英社
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自分をみつめる
★★★★★
はじめて『おいしい関係』を読んだとき、個人的に、食べるという意味について摂食障害との関係で考えざるを得ない状況にありました。そんなこともあり、この作者が家庭的に不遇な愛情に飢えた腕利きシェフと、食を媒介に、愛情に恵まれたヒロインの物語を紡ぎ出す動機に非常に興味を持ったように覚えています。摂食障害を理解するヒントが、このエッセーの中にあったかどうか別として、この人の共感的に他者を理解し、そこから一歩進んで物語として表現する能力に惜しみない賛辞を捧げたいと思います。現実と異なり創作の中では予定調和が可能となります。どうしようもなく許せない人を、なんとか処理しようとする努力を見たように思いました。
自己探求心は、時に芸術を生む。
★★★★☆
マンガ家、槇村さとる氏の自叙伝エッセイ。
両親の離婚、父親からの暴力。
明らかにされる彼女の
屈折した家族関係。
そんな中で見出した、
マンガという、自分の生きる術。生きる道。
単に描くことが好きだから、
という次元の話じゃないのね。
彼女はマンガを通し、
自己を見つめ、
過去の傷を癒してきたのだ。
捨てられた子供を描く時、
私はその子がどうしたら救われるか、
一生懸命考えた。
お恥ずかしい話だが、
そういうシーンを描きながら、
私は泣いた。
描くことで自分をなぐさめていた訳だ。
どんどんと、
自分を掘り下げていくことで、
彼女は成長を遂げる。
「生」をつかみ取るためにもがき、
作品を創作する過程。
彼女はまさに、「生きて」きたのだ。
さるきちは、槇村氏のすべてのマンガを
読んでいるわけではないけれど、
ヒトのココロを打つ
作品を生み出せるのは、
それだけ彼女自身が、
「生きて」きたからに他ならない。
彼女が、父親からの性的虐待について、
その忌々しい記憶と対峙した時、
彼女の中で何かが音を立てる。
彼女は核心に触れた。
「じゃあさ、私を殺したのは、私ってコト!?
父の行状は、“事故にあった”ということにしてさ、
“こんなことされる自分は生きる価値のない人間である”という考えは、
自分で決めてしまった―ってコト!?」
自己探求心は、
時に芸術を生む
さるきちね、
この本から希望を得ることができた気がします。
もがこうと思う。
「生き」ようと思う。
自分もあった被害者意識
★★★★★
槇村さんのマンガが好きで、「白のファルーカ」「ダンシングゼネレーション」「まみあな四重奏」ダンスシーンやファッションがきれい。
そんな人がどんな思い出書いていたのか、それを知った時とても衝撃的だった。
マンガの中での出来事より、槇村さん自身が強烈に残ってしまった。
そんな思いをして、マンガを描いていたなんて私には到底出来ない
読んで思った、「被害者意識」私も思い当たるなぁ・・・
「なんで私が」って思ってるあなたが読んで欲しい。
彼女の作品を読み返そう
★★★★★
私は、彼女の作品が好きだ。
高校生当時愛読していた「別マ」に「ダンシング・ゼネレーション」が連載されていた。私は愛子の慎の、そして槙村さとるのファンになった。
そんなわけで、彼女の作品は良く知っているが、彼女自身のことはまったく知らなかった。
この本を読んで、私は彼女の行き方がとても好きになった。
16歳で漫画家デビューし、成功を収めた才女だとしか思っていなかったが、実は、不遇な子供時代があり、屈折した部分を持ち、挫折を乗り越えてきたのだ。
今、改めて彼女の作品を読み返してみようと思った。
今の自分になる為に
★★★★☆
彼女が乗り越えてきた、苦痛、喜び、そして色んな挫折感・・・でもそれを乗り越えて今の自分があると言っている。この本を読んだ後には、彼女の作品を手に取りたくなる そんな自伝だと思う。