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常滑焼と中世社会

価格: ¥27,595
カテゴリ: 単行本
ブランド: 小学館
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中世陶を知る上で外す事の出来ない無い一冊! ★★★★★
1994年7月に行われた「中世常滑焼をおって」と題されたシンポジウムを、永原先生がまとめたもの。
中世常滑の焼物の生産体制と生産品、その販路を探り、また当時の生活様式や経済が如何様であったか、多彩な角度から研究者達がスポットをあてています。常滑を知るうえで通り過ぎる事の出来ない1冊です。
常滑焼の最新の編年研究の成果が紹介されたシンポジウムの記録集 ★★★★☆
 本書は日本福祉大学知多半島総合研究所が1994年に主催して実施した全国シンポジウム「中世常滑焼をおって」の記録集です。このシンポジウムでは、中野晴久、赤羽一郎両氏によって1994赤羽・中野生産地編年が提示され、赤羽氏によって研究史、中野氏によって編年案の詳しい内容と縮尺が小さいのが残念ですが編年表がつけられています。シンポジウムの記録集なので話し言葉で書かれていて非常に読みやすくなっています。また、圧巻なのは荻野繁春氏の発表で甕の大きさに規格があって、その比率が時代を追うごとに変化していることを示唆する発表がなされていることです。具体的には、12世紀代、13世紀代始めまでは一石以下の甕が中心だったのが、13世紀中ごろになると一石以上のものが多くなり、14世紀になると!さらに大きなものがみられるということです。また、本書の後半部分は常滑焼の流通研究の当時の最新の研究成果が盛られていて、中世の交易や消費といった経済史に関心があれば興味深く読めるのではないでしょうか。