オリジナルLPは廃盤市場で高額で取引されていたJ.R.モンテローズの名盤が新リマスタリングで復刻!
J.R.モンテローズといえば、チャールス・ミンガスの『直立猿人』、ケニー・ドーハム&ジャズ・プロフィッツの『Vol.1』に『ラウンド・アバウト・ミッド・ナイト・アット・ザ・カフェ・ボヘミア』での好演が思い浮かぶが、いぶし銀のテナー奏者だった。
若い頃から放浪癖があり、日本で言えば画家の山下清のようにとでもいえようか、テナー一本で全米だけでなく60年代後半から70年代中頃まではヨーローパ各国を転々としていた。
本作の録音は1964年にイリノイ州ロック・アイランドで行われ、サポート・メンバーは地元で知られるローカルなジャズマンたち。それも、いかにもJ.R.モンテローズらしいが、さすがに名盤と言われるだけあってJ.R.モンテローズの渋いプレイが際立つ。新リマスタリングにより甦った迫力あるサウンドにも興奮させられる。(加瀬正之)