ヒップホップに興味のある人なら面白く読めると思います。少しボリュームがありますが・・・。
ヒップホップ創成期の知っておくべきことはほとんど網羅されており、また読みやすいのも好評価です。ゲットーの状況も書いてあっていいんですが、ちょっと真実を歪曲に表現しているのではと見受けられるところもある気が。論文のような感じなので、ジョージの主観が結構入っている感じがする。モハメド・アリの件なんかは。
その内容の濃さも考慮し、☆☆☆☆としました。

サラッと分かったつもりの方々でも、この見識深める素晴らしい本を持てば、あらゆるHiphopの作品のレビューを偉そうにかきなぐれるんでしょうなぁ。
その位細かい経緯や説明が載せられていますし、何より一文化として真正面から探って、実際見聞きしてきて感じたことも踏まえた文章。と感じました。しかし読めば誰でも相当な知ったかになれてしまうこの本、猫も杓子もHiphopな現代を生きる、頭脳派の悪ガキに利用されないよう祈ります。

　黎明期からジャーナリストとしてヒップホップに関わってきた著者による、音楽と各種文化との相関関係を描いた歴史書。導入部からもう、ある種の人々のハートをワシ掴みにしてくれる。

　ヒップホップに関連するテーマを詳細に挙げて(政治、ドラッグ、ビジネス、バスケ、ビデオ、ラップの品性…)、それらをチャプターごとに考察していく筆さばきは見事なものだ。原書刊行が９８年だから、７０年代から９０年代にかけてのヒップホップトレンド（UKのトリップホップまで！）の推移についての突っ込んだ理解を得ることが出来る。

　ヒップホップジャーナリズムにありがちな、「白人」「ウェッサイ」への偏見や、過剰なオールドスクール賛美など全く無い、明晰でフェアでフェミニンな視点からなされる思索がとても清々しい。中学生の英文和訳のような翻訳が玉にキズだが、充分に素晴らしい書物だ。

　注）訳書では、著者がエミネム登場後のシーンの概観を語ったインタビューが付されている。

ネルソン･ジョージは白人ではなく黒人です。もと黒人コミュニティー誌「Amsterdam News」の記者で、のちにＮＹの情報誌「The Village Voice」に "Native Son" というタイトルのコラムを書いていたブラック･ミュージック･ジャーナリストです。現在は小説家として活躍していて、ジェームス･ボールドウィン、リチャード･ライト、ラングストン･ヒューズなどの影響を受けているのがよくでています。「ヒップホップ･アメリカ」はヒップホップというカルチャーを知るうえでとても参考になる本です。アメリカ、黒人社会を知るには欠かせない要素がいっぱいつまっていて必読の書だと思います。ネルソン･ジョージの独特の洞察力で、音楽シーン、アメリカ社会、ブラック･カルチャーをわかりやすく描いていると思います。強いて言うと、もっとやわらかい言葉で書いて欲しいですね。

ã"ã"で扱われているHIPHOPとは単なる音楽ジャンルのHIPHOPではない。
ラッãƒ-・グラフィティ・ãƒ-レイクダンス・DJといった4つの要ç' ãŒãƒ-ラックカルチャーから芽ã‚'出ã-、
アメリカという土壌に根付いて社会ã‚'侵食ã-たのちにä¸-界ã‚'覆い尽くすほどの枝è'‰ã‚'広ã'つつある、æ-‡åŒ-や現象とã-てのHIPHOPである。

小さなè¡-è§'でç"Ÿã¾ã‚ŒãŸHIPHOPはなぜHIPHOPのまま成熟するã"とが出来たのか、何がHIPHOPã‚'HIPHOPたらã-めたのか…
アメリカの抱えた様ã€...な問題ã‚'HIPHOPというフィルターã‚'通ã-て見るã"とで分かりやすく、深く理解できるだろう。

白人でありながらHIPHOPã‚'長å¹'追ってきたというè'-è€...のæ-‡ç« ã¨HIPHOP事æƒ...に詳ã-い訳è€...の仕事が非常によく噛み合っていて、

HIPHOPファンはもちろã‚"過去の音源ã‚'追うDJ諸氏や異æ-‡åŒ-ç "究ã‚'目的とすã‚!‹äººã«ã‚‚非常に読み応えのある本に仕上がっている。