人はそうそう変われない
★★★★★
今巻はみちるメインと、こう言い切ってしまっても良さそうな内容でしたね。ここまでの不遇ぶりを、引きこもりぶりを忘れられぶりを取り戻そうといわんばかりにまあ今巻ではとにかくメインを張る張る−−!でもその性格は、怠け者にして屁理屈全開。そんなみちるの周りの人達のストレス、増えまくりなのもこれはしょうがないかと……。
そんなみちるが長老にけしかけられ、まちに鞭打たれあやねに尻を蹴飛ばされ「島一周肝試しつあー」にと行かされるのが今巻の主な内容でありました。さながらドラゴ○ボール探しの如き趣のあるそれは、その過程で東のぬしの秘密やら何やら色々と意外な事実を明らかにしたりして……。終始ヘタレてやる気のないみちるにイラッとしながら、でもこういう子にもいいところは確かにあるんだよなーと思ったりもして。最後のやっぱりね的なオチにむしろ安心出来る、そういう話でありました。
すずの嫉妬がより露骨になってきたり、しのぶのアプローチが子供っぽいにもほどがあったり、梅梅の妄想が18禁ゾーンに突入し過ぎだったりした 17巻。でも読後一番印象に残ったのは実は、あやねの何だかんだでの面倒見と付き合いの良さだったりして、彼女の魅力にまた一段と気付かされた巻であった気がします。次巻もまた、いつものお約束のパンチr−−もといパンモロ共々、大いに期待しています。