Morality Play

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It is the late fourteenth century, a dangerous time beset by war and plague. Nicholas Barber, a young and wayward cleric, stumbles across a group of travelling players and compounds his sins by joining them. Yet the town where they perform reveals another drama: a young woman is to be hanged for the murder of a twelve-year-old boy. What better way to increase their takings than to make a new play, to enact the murder of Thomas Wells? But as the actors rehearse, they discover that the truth about the boy's death has yet to be revealed.

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お坊さんとミステリー ★★★★☆

　　時は１４世紀、舞台は貧困と疫病が蔓延する英国の地方。教区から逃げ出した若い修行僧が旅回りの劇団に身を投じるところからストーリーが始まる。ミステリーなので、ストーリーは明かせないが、このような話には珍しく、終わりはハッピーエンディングである。

　　役者が即興でせりふをしゃべっているうちに、事前の打ち合わせに反して、言葉がひとりでに出ていき、だんだん危険な領域に踏み込んでいき、真実が暴露されていく過程は面白い。演劇というのは、もともとこのような旅回りの劇団が宗教的な教訓劇を行っていて、次第に発達していき、シェイクスピアの演劇にまで到達したのだろう。そういう意味で、イギリスの演劇の源流の勉強にもなる。
さすがブッカー賞も受けている著者だけあって、こ!!の時代の雰囲気がよくでている。
　　映画にもなったそうで、邦訳でも読んでみたい。映画も日本で上映してもらいたいものだ。