正統派のキモノ
★★★★☆
市川團十郎さんの奥さんで、海老蔵さんのお母様の
きものの本です。
歌舞伎役者さんの家だけあって、市川家の文様や
市川家の花である牡丹の意匠を中心に、白い半襟に
白足袋、決して着崩したりしない正統派の着物。
その中には著者の母や祖母の着物もあり、やはり
時代を超えて着つがれる着物のよさが現れています。
また著者の着物も娘さんに譲られたり、着物を大切に
着ていられることが垣間見られます。
かなり地味な着物が多いので、普段に着られている方
には物足りない感があるかもしれませんが、こういう
着物があるということで勉強になります。
お品良くまとまっています
★★★★☆
お金持ちだったら、こんな風に着物も色々楽しめるんだな〜〜〜と目の保養になりました
着物姿もその周りの風景もとても癒しに繋がりました
もっと、色々、歌舞伎界の着物のしきたりについて書かれているかと思ったけれども
それ程でもなかったのと、何度も出てくるご自分のプロデュースされている着物ブランドの
宣伝は、ちょっと、興ざめでした・・・
着物のセンスは、抜群ですので、繰り返し見るために
蔵書にするのも悪くないと思います
美しく品の良い本
★★★★★
ヤフオク一辺倒の私の着物ライフとは対極にある世界。
でもこの世界は、覗いて、できれば手で触れてみたい
憧れの世界でもあります。
梨園に嫁ぎ、さまざまなお努めを果たしつつ、歳月をかけ
ご自身の努力で審美眼を磨いて、ここまでの世界を
築かれたのですね。
ため息をつきながら読みましたが、他の歌舞伎役者夫人の
書かれた本よりも鼻につくところがないのは、文体というより
著者の着物への気構えが凛としているところからきている
のでしょうか
着物への思いをまた新たにしました…