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現代社会の神話―1957 (ロラン・バルト著作集 3)

価格: ¥20,595
カテゴリ: 単行本
ブランド: みすず書房
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今日的な意義のない、バルトの教条左翼ぶりを哀れむだけの本。 ★★☆☆☆
現代のいろんな報道や記事なんかが、実は現代社会の各種価値観を肯定する役割を果たしている、というのを各種の時事ネタから述べたエッセイ集。50年前は先駆的だったのかもしれないが、今はこうした見方が常識となっていて、現代的価値はほとんどない。またソ連の実態をありのままに伝えた記事に対して、これは反ソ連の神話を反復しているだけだといきりたったり、港湾労働者が親分の搾取に刃向かう映画を、これは組合運動否定の神話だと主張したり、さらに最後の理論編で、左翼は現状を肯定するのではなく革命による変革をめざすので神話は基本的にない! と述べたりするあたり、バルトこそ最低の親ソ左翼むきだしの神話の奴隷であったことが露骨にわかる。そしてかれは、本書でブルジョワ神話の手法と称して批判していたことをすべて、後の「記号の国/表徴の帝国」でだらしなく無批判に実施するようになる。バルトが過大評価されていることを再確認するにはいいかも。