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沈黙の森

価格: ¥1,995
カテゴリ: 単行本
ブランド: 徳間書店
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手馴れた物語、しかし驚きとか、新味とか..... ★★★☆☆
ストーリーはよく在る話。登場人物にも特に肩入れしたくなる、あるいはグッと魅せられる者もなし。
しいて挙げるなら、疾風。しかし彼は犬。舞台は何時もの都会から軽井沢。
しかし、さして代わり映えはしない。

この作品も、やっぱりというか、残念ながら、あの『不夜城』を越えられなかった。
あれから何年か? いつか、あの劉健一を凌ぐキャラを創作し、あの『不夜城』の如き物語を
再び紡いでくれるのでは、といつも何時も新作を読破してきたが、いよいよ飽きてきた。
再接近の兆しが見えないのだ。
確かにフランス映画のノワール(黒)の趣きはあるのだが、決して交われない微妙な取り違えを
してるんじゃないのか、心配になる。

思えば、この作者の失敗は、アジアン・ノワールの雄・劉健一を抹殺してしまったことではないかなぁ?
おまけに、劉健一の後継者になれそうな人間まで殺してしまった。
その為に長い間、新たなキャラを見つけ出せず、苦労している気がする。
私的には、『不夜城』で見せられた<闇より暗い暗黒>が忘れられず、ここまでついて来たが、
見限る時が近いかもしれない。

余談だが、昨年の海外ミステリーNo.1『犬の力』の読感が『不夜城』に近いと感じるのは、私だけか?
『不夜城』の出来がそれほどの物であった、と言う事なのだが・・・
主人公は、犬ですね ★★★☆☆
愛犬の死を見とるために、軽井沢の別荘に、こもっていた作者が書いた本ということで、主人公は5人殺しの健ではなくて、愛犬のほうでしょう。ひたすすらに、健に従い、訓練すればなんでもできると健に言わせ、善も悪もなく、噛み殺し、食事を楽しむ。愛犬のことをひたすら考えて、彼を主人公にしてしまった。後は、付け足しのような気が。
相変わらずの闘争 ★★★☆☆
馳さんは、「不夜城」読んで、こりゃあものすごい作家がでたなぁ…としばらくファンになって読んでいたが、作風というか内容がいつも暴力団と中国人マフィアの派閥争いでしかないので、少し飽きてきて読むのをしばらくやめていた。

今回「沈黙の森」という題名からすると、暴力団などとは全く無縁の小説だろうと思い読んでみたのだが、なんと軽井沢の山の中で暴力団の抗争と言う話で、舞台が東京から軽井沢に変わっただけだった(笑)

ただこの人の暴力描写、縄張りなどの闇の掟の描写などは本当にリアルでその世界にいたのだろうとしか思えない。

この主人公は、20年前に東京で中国人を次から次にぶち殺して恐れられあがめられいたのだが、ある理由で突然消えてしまい、伝説となっていた。

その殺人マシーンが過去を隠して軽井沢で別荘の管理人をしていた。

その軽井沢にある暴力団の3億の金を盗んだ奴が隠れている…という情報があり、3億を求めてありとあらゆる組が乗り込んできて、地元のやくざ、地元の警察などを巻き込んで金の争奪戦が始まり、それに伝説の主人公も巻き込まれていく…というおきまりの流れ。

しかしこの人の描写が息もつかせずと言う感じでページをめくらせるために、私も早く次が読みたいから今日は飲まずに帰ります…という状態であった。

ものすごく分厚い本ですが、一気に読ませてくれます。
健 カクイイ ★★★★★
「5人殺しの健」が壊れて(?)いくのか、それとも復活するのか?
いままでの馳氏の作品にはなかった、強い男像を持った主人公の立ち回りは痛快そのものでした。
他キャラもいい味出してました。
骨太感が溢れてました。911倶楽部の主人公と何故かダブってしまいましたが、
同作品のもそれに負けない違った意味での「温かさ」をもった主人公だと感じました。
期待していただけに・・・ ★★☆☆☆
5億の金を持ち逃げしたヤクザが軽井沢に潜んでいる、と言う情報を得た筋者が達が続々と軽井沢に終結。昔、新宿で名を馳せた「5人殺しの健」は今は犬とひっそり軽井沢で暮らしていたが、この騒動に否応無く巻き込まれていく。5億の壮絶な争奪戦とガンアクション、これで面白くないわけがない、と思って読んだのだが。。。結果的に言うと、非常にガッカリでした。それぞれのキャラ立ちが良くないし、馳氏得意のノワール感がかなり薄い。健、それに対抗する地元ヤクザ、刑事の3人を軸に話が進み、二転三転する現金争奪戦を期待したいた私は大分期待を裏切られた。コメディタッチの遣り取りも頂けなかったし、最後の対決もダラダラと長く緊張感を欠く。銃撃戦も意外にあっけなく終わるので、壮絶なファイトシーンも少なめ。色々なキャラが出てくる割にはその描写がかなり中途半端で感情移入もできなかった。今まで馳氏の作品と違って、謎解き(駆け引き)やゲーム的要素が少なく、純粋なアクション小説であっただけに、かなり消化不良でした。これなら、夜光虫やブルーローズの戦闘シーンの方が100倍楽しめます。期待していただけに、非常に残念に思いました。