Life as a House
価格: ¥1,491
家造りを人生になぞらえたアーウィン・ウィンクラーの美しくも悲しい感動作で、末期がんを宣告された主人公ケヴィン・クラインは残された人生を長年夢見てきた理想の家を建てること、そして長年仲たがいをしたままだった息子との心の溝を修復することにかける。
避けられない結末に向かって話が展開しているときも、この映画の音楽にはどこか軽快な明るいイメージがあり、絶妙な細工がほどこされている。おもに木槌を使った楽器で奏でられる鮮明でリズミカルなフレーズと、弦楽とピアノ・ソロ用に作られた地味だけれども力強い曲を交互に織り交ぜながら、作曲者マーク・アイシャムはともすれば陳腐になりがちな状況でほぼ完璧なバランスを保っている。また、彼の現代ミニマリストとしての感性とダイナミックな音のとらえ方が伝統的な牧歌的要素とうまく融合し、ただのパーツの寄せ集めではない、深い感動を呼び起こす秀作に仕上がった。(Jerry McCulley, Amazon.com)