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The First World War: A Very Short Introduction (Very Short Introductions)

価格: ¥992
カテゴリ: ペーパーバック
ブランド: Oxford Univ Pr (T)
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第1次世界大戦概説(マイケル・ハワード) ★★★★★
イギリスだけでなくヨーロッパを代表する戦争・戦略史の権威マイケル・ハワードの第1次世界大戦についての概説である。A Very Short Introductionとはいいながら、内容は充実しており、第1次大戦の政治・社会的背景、大戦中の外交、戦略、戦術、銃後の生活、終結後の講和条約、国際連盟から第2次大戦後のドイツ問題の処理など殆ど全ての項目に渡って筆者の見解が述べられている。私の興味を引いたのはこの大戦中に繰り広げられた数々の愚行、犠牲についての記述と戦争の開始から最終局面までドイツを支配したルーデンドルフを代表とする軍部の、相手国を絶望のうちに屈服、降伏させるという戦略、戦術と占領したフランス、ベルギー領の確保にこだわる官僚的独善的思考である。もちろん、戦争中の自国民の年金までドイツに負担させようとする連合国の独善も、筆者は批判しているが。それにしても、早期の決着が不可能となった時点で、早期に妥協・講和していれば、主要国の数百万の犠牲も防げただろうにというのが私の今更ながらの感想である。