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17歳の肖像 コレクターズ・エディション [DVD]

価格: ¥1,000
カテゴリ: DVD
ブランド: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
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魅惑に揺れる年ごろに。 ★★★★★
この作品設定は、1961年という世の中が安定しだし、高度経済成長する過程の中での出来事をこころが葛藤する、ある青春のプロセスとして描写しています。
この映画で少なくとも言えることは、子どもがおとなの世界に入ってはいけないし、おとなが子どもをおとなの世界に誘惑・誘引してはいけないことです。
行動、行為、きもちの状態といずれをとっても、おとなはやはりプロフェッショナルであり、こどもはどうあってもアマチュアなのです。
言い換えれば、おとなはずる賢くて、こどもは見たまんまに興味津々なピュアなのです。
ただ、大学に、もしくは18歳となり社会へ飛び立とうとしていれば、おとなへの入り口を少しだけ経験することになり、徐々におとなの世界に入ることがベターだと思います。
確かにプロセスを経て、自らがそのことに気づくのかもしれませんが、気づいたときにはもう取り返しがつかないこともあり、そういったことを極力防止するためには、保護者や学校がしっかりと見守ってあげることが大切です。
イギリス映画は、古典的でちょっと華やかさに欠けるところがありますが、その地味な部分にゆっくりとした感情の変化を映し出すことがひとつの特徴だと思います。
主役の少女を演じるイギリスの女優、キャリー・マリガンは、多分これが初めての主役だと思いますが、ピュアな感じがとても印象的です。
がんばれ、グラハム ★★★☆☆
女子高出身の女性はどうも苦手だ。男に対する思い込みが強すぎる傾向が否めないからだ。共学でもまれてきた女子ならば、「男なんてどいつもこいつも○○○にしか興味のない単細胞ばかり」という共認識がそれなりにできあがっているので、付き合う方としても気が楽なのだ。

名門オックスフォード大学を目指す女子高生ジェニー(キャリー・マリガン)は絵に描いたような優等生。体育の時間中に女友達とたばこを吸ったり、勉強の合間にシャンソンを聞いたりして息抜きをしているが、基本的には世間知らずのお嬢様だ。自宅こそ見た目は立派だが生活自体はきわめて質素なミドルクラス。上昇志向が強い両親は、一人娘が大学でおぼっちゃま君と知り合い、名家に嫁ぐことだけをひたすら願っている。

そんなジェニーが、詐欺まがいの商売で生計をたてている悪い男デイヴィット(ピーター・サースガード)に見初められたからさあ大変。とっぽいボーイフレンドはさっさとお払い箱にして、夜はクラブ通いに、パリへの小旅行・・・・・・うるさい両親もデイヴィットの口車にのせられて、高校中退→2人の結婚をあっさり許諾してしまうのだが・・・・・・

輝かしい英国黄金時代は遠い昔、まわりを見回せば惰性で生きている人ばかりのロンドン郊外の町で、自らの才覚だけで世の中を渡り歩いている年上のデイヴィットは、ジェニーの目にさぞ魅力的に映ったことだろう。努力を要しない楽な道にはどこかに落し穴が待ちかまえているものだが、名門女子高という隔離病棟で育てられたジェニーにはそれがわからない。

成功に近道はないというけれど、それを学ぶためにあまりにも大きな代償を払うハメになったジェニー。似非セレブ生活にすっかりのぼせあがった女の子にあっさりふられてしまったグラハム君が、いつの日か社会的に成功をおさめ、おイタがすぎたジェニーを見返すような後日談も見たかった気がする1本だ。
コミカルで、ロマンティックで、苦い ★★★★★
1961年のロンドン郊外の町トゥイッケナムという設定。16歳のジェニーがフランスにあこがれているのが印象深い。ジェニーが好きで、レコードを聴く「パリの空の下」の歌手ジュリエット・グレコは、「実存主義」のメッカ、「サン・ジェルマン=デ=プレの女王」と呼ばれていた。ヨーロッパでも、ちょっと生意気な若者は、フランスかぶれだったようですね。

本篇の原案はわずか数ページのコラムだったそうですが、原題は、「ある教育」となっているように、全体は、勉強が出来て、ちょっと生意気でかわいいジェニーが、35歳の男と知り合い、「大人」の世界を知り、ぞくぞくするような喜びとショッキングな失望とを味わいながら、ちょっぴり大人になるお話。ほろ苦い――というより、あとで痺れが来るくらい苦い話だ。17歳の少女にはかなりきつい出来事である。
でも、決してあり得ない出来事ではありません。むしろ本質的には普遍的な話であり、舞台や時代背景が変わってもおかしくない。本作のれているのは、その甘みや苦さをうまく醸成する舞台と語り口を巧みに選択していること。

軽妙、洒脱な語り口も、いかにもイギリス映画らしい、テンポとユーモアに満ちた会話が随所で繰り返されますが、これが物語終盤の苦々しい顛末をいっそう印象づける効果を上げると共に、快い彩りを添えてもいます。
俳優陣の好演も、この苦くも軽妙な味わいを助けている。16歳から17歳の微妙な年齢を、決して過剰に子供びた雰囲気にせず、程よい知性と心持ち背伸びしている心情を巧みに演じきったキャリー・マリガンは22歳だそうですが、アカデミー賞主演女優賞にノミネートは勲章となるでしょう。

ちょいワルイギリス紳士を、アメリカ出身にも拘わらず完璧に表現したピーター・サースガード、娘想いだがケチで妻や娘に鬱陶しがられる父親を飄然と体現したアルフレッド・モリーナも素晴らしかったけれど、何よりもジェニーの在籍する学校の先生(オリヴィア・ウィリアムズ)や校長(エマ・トンプソン)の地味な演技も印象的。
ジェニーにとってあまりに魅力的な、華やかできらびやかで危険な匂いのする大人の世界の反対側には、彼女の通う学校の、インテリで社会的地位もあるるが、地味で発展性を感じさせない大人の世界が存在することを、彼女たちが示している。

映画らしいコミカルさ、ロマンティックな雰囲気をしっかりと盛り込みながらも、恐ろしく地に足の着いた、そして永遠のテーマとして考えさせられる問題を含んだ作品でした。
若さって・・・ ★★★☆☆
確かにこのくらいの年の時にはとにかくいろんなことに手を出したくなっていた。で、よく騙されていた。いや、騙されていたんではなく、自分の思い込みだけだったりもしたけど。
とにかく少し甘く少しやっちゃったよ〜的な感じの年頃。
ただ、これが今は成功しているように見える人の自伝が元ってのを、観た後に知り、少し興ざめしてしまいました。なぜって?!たぶん自分のヤッカミでしょうね。
素晴らしかった・・ ★★★★★
アカデミー他、世界中の賞にノミネート&受賞した
主人公のキャリー・マリガンはもちろんですが、
全て登場人物たちも、皆、本当に素晴らしかったです。

本作は、きっと、大人(20代後半以上〜全ての大人たち)が
見ると、自分の“初恋”を思い出して、ほろ苦くも甘い気持ちになれると思います。

誰しも経験した、若さゆえの過ちや判断ミスって、
その当時は、とっても痛くて傷つくことが多いと思けど、
時が経つと、
痛かったけれど、けして否定できないし否定したくない自分だった。
って、実感するのではないでしょうか。

そんな気持ちを思い出させてくれる、傑作です!