身につまされる想いがあります
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IT業界に身を置く人間として、「人月単位の根拠とは?」「偽装請負と多重下請け構造」「多忙と徹夜を喜ぶ最悪のシステム屋」などかなり身に重い言葉が続きます。特に「保守と追加案件の受注しか考えていない営業」の部分はギクリとさせられました。
自分を振り返ると、お客様に役に立ってなんぼの商売という点と売り上げ実績を上げて社内で認められないといけない点で、両方の板挟みにあって営業品質がだんだん落ちていってしまっているところなど。鋭いところを突かれて、読み進めていく中でぎくりとする部分がたくさんありました。
著者はそんな20年前と変わらないIT業界に苦言を労しつつも、具体的な処方箋を説いています。
IT業界で働く人、必読の書です。