地上から、宇宙から、そして地球を巡回する衛星から撮られた宇宙の画像は、人々の目を釘付けにしてきた。そして今、最も人びとを魅了しているのが、1週間に100万件以上のアクセスが殺到する有名なWebサイト「Astronomy Picture of the Day(APOD)」だ。このサイトは、サイエンティフィック・アメリカン誌およびポピュラーサイエンス誌で、最も優れたサイエンス・サイトと称されているほどだ。本書『The Universe: 365 Days』は、そこに掲載されている何千点もの画像の中から抜粋した、356の見事に鮮明な画像を掲載している。
大好評だったアブラムズの『Earth From Above: 365 Days』に続くべく、本書は、1995年にNASAの協力のもとAPODのサイトを作成し、その後も同サイトに携わっている2人の天体物理学者によって編集されている。写真の傍らには簡潔な解説が添えられており、見るものの「宇宙への驚異」をさらに膨らませてくれることだろう。