様々な「ふつうの人々」の等身大の恋愛物語があり、更に主人公の抱える別な物語があり・・職業的興味も尽きない面白さがある。壁画の修復と人生の修復が折り重なって物語が膨らんでいく。
個人的に、フランスの田舎の雰囲気、とくにあまりなじみのないブルターニュ地方(独特のケルト文化が残る地域)の風土が描かれた章が興味深かった。