基本が大事
★★★★☆
仕事上の必要に迫られ、現在、慌てて英文契約書関係の本をいろいろと読んでいるところ。
本書はテクニカルな部分について詳述するというよりも、国際取引で生じるあらゆる契約関係の基礎となる【考え方】について書かれた本。内容も「基本的」で、言うなれば「わかりきったこと・当たり前のこと」が多いのだが、枝葉末節に気を取られて見失いがちになってしまう重要な点を再確認させてくれるという意味では良書と言える。
結局のところ英文契約書も「契約書らしい英語にしなくては」などと身構えずに「平易かつ誤解を招かない英語表現」で書かれるべきだし、「どのような契約関係であっても注意すべき点は同じ」であるということ、それに尽きるだろう。