代名詞に戸惑います
★★★★☆
以前、田辺聖子の現代語訳を読んだことがありましたが、今回はアーサー・ウェイリー、サイデンステッカーに続く3人目の英訳者のこの本を読み始めました。全54帖(約1100頁)の内最初の5帖(100頁)を読み終えたところです。まず、表紙,裏表紙それに本文中の挿絵(須貝稔[源氏物語図典]小学館から転載)に惹かれました。これは英訳に限ったことではありませんが、登場人物の系図が必要です。原文に忠実な訳のせいか、heとかsheなどの代名詞が頻繁に出てきますので、これは誰のことか判断に迷います。この点、瀬戸内寂聴の最新の現代語訳では、ちゃんと固有名詞に置き換えてありますし、系図も付録にありますので、これを参照しながら読んでいます。残りの1000頁ほどを楽しみながら読んで行こうと思います。