アメコミ映画として評価されない不遇な作品
★★★★☆
バットマンシリーズではこの作品が実はいちばん好き。
秘密兵器の多彩さ、敵のぶっ飛び度、ヒロインの美人度、
どれを取ってもシリーズ屈指だと思う。
あえて言えば実は敵のぶっ飛び度で言えば1作目の
ジャック・ニコルソンには負けるかもしれないが
こちらにはジム・キャリーとトミー・リー・ジョーンズの
掛け合いという抗いがたい魅力がある。
そしてなによりもヴァル・キルマーは
シリーズ史上もっともバットマンスーツが似合う男だ。
なんでもスタッフとの間に軋轢があったとのことで
この1作で降板となったのが本当に惜しまれる。
スピーディな展開、切れのあるアクション、
次々と繰り出される魅力的なガジェット。
アメコミ映画の王道を行くようなカラフルで楽しい作品なのに
ティム・バートンやクリストファー・ノーランの
過度にドラマ部分に寄りすぎた暗欝な作品の影に隠れて
あまり評価されていないのが残念でならない。
次作のMr.フリーズの逆襲は確かに駄作だとは思うが
本作はアメコミの映画化のお手本のような傑作。
007シリーズの特にロジャー・ムーア主演作が好きなひとなら
楽しめること間違いなし。
ぜひこの作品をブルーレイの高精細な極彩色で楽しんでいただきたい。
まぢオススメです。大好きだ!