姉妹書『ノンデザイナーズ・ウエッブブック』がWebデザインに特化した解説書であるのに対し、本書はDTPにおけるレイアウトデザインについて詳しく解説したもの。専門用語を使わずやさしく解説されており、DTPだけではなくWebデザイナーにも役立つ知識を豊富に紹介している。解説の中にある図の多くは英語によるものだが、日本語にも適用できるデザインのルールがほとんどである。巻末には日本語でのレイアウトについての解説もある。
フォントの適切な使い方や、効果的なレイアウトのルールなどがわかりやすく分類されており、感覚だけでデザインしたときに見落としがちな部分を発見できる。また、「小さなクイズ」と称した練習問題で知識の確認ができるよう工夫されている。
本の内容はもちろんだが、本書のデザインそのものから得るものも多く、DTPやWebデザインの最大の課題、「読ませるデザイン」がそのまま本になっているといった印象を持つ。初めてデザインに携わる人にとっては、バイブルとなるだろう。(上野祥子)