大学の研修でシアトルに行っていたたとき、たまたまこの本を見かけて衝動買いしてしまいました。この辞書はその名のとおり、アメリカ英語の決定版的辞書といえます。CD-ROMはあまり良くありませんが、本体はフォント・サイズが大きく、見やすいため、卓上用として常に机の横に置いてあり、いつでも眺められるようにしています。
　また、学術用語や語源などはもちろんのこと、合衆国憲法や独立宣言などの前文といったさまざまな資料も記載されているので、学生や留学を考えている人などにはもってこいの辞書です。
　ちなみに、私が持っているのは初版で、現在は第2版が出回っています。

英英も非常に進歩したが，これは，上級者用の英英である。ゆえに，母国の人にわかりきっていることは，のせてない。ＯＸＦＯＲＤの意欲作とおもう。

パソコンでも使えるようにCD-ROM付きのものを購入しましたが、CD-ROMの使いやすさに関して言えば期待はずれでした。辞書そのものは可もなく不可もなくという感じですが個人的にはAmerican Heritageの方がずっと英語学習には向いている気がします（同意語のまとめ、単語の由来説明、語源の詳しさ、などの面で）。CD-ROMについては、機能が非常に限定されているので、単語の意味さえわかれば十分という方は別として、Longman (LDOCE)や、Oxford Advanced(OALD), またはCOBUILDなどのCD-ROMを使い慣れていてそれらと同様の内容や機能を求める人にはお薦めできません。単純比較して十分の一くらいの情報量しかない感じです。書籍版だけにするかCD-ROM付きにするか迷っておられれる方はご参考にして下さい。

語義、例文、語法等、どれをとっても優秀な辞書だと思います。但し、米語独特の口語のIdiomやPhrasal Verbは抜けているものが結構あります。英文のアカデミックな読み物等に使用するのであれば充分ですが、口語調の多い、ペーパーバックを読んだり、映画やドラマでの台詞の意味を調べるのには、向いていません。意外とLongman等の学習者用の辞書に載っているのに載っていないフレーズを落としていたりします。最後に一番のハンデは、とにかく大きくて重いこと。開くと、机がいっぱいになってしまうのです。

The New Oxford Dictionary of Englsih (NODE) の米語版ということのようです。
すでに NODE を愛用していて、最新のアメリカ英語の大辞典が欲しい人にはうってつけだと思います。
難点としては、書籍版は NODE 以上に重いこと、例文がNODEとまったく同じもの「も」あること、
付属CD-ROMが Windows でしか使えない上に使い勝手がかなり悪いこと、が挙げられます。

というわけで、星は４つとしました。