わかりやすい電磁気学の本です
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ベクトルを駆使していくタイプの電磁気学の教科書です。
面積分や線積分といった高校でやらないベクトルの応用は必要なときに登場するので、初めて学ぶ人がベクトルを学ぶだけで飽きてしまったり、ベクトルが分からなくて読み進められないということも無くなるような工夫もなされています。
外国の教科書の翻訳本なので、説明も長くページ数も多いですが、身近な例えがうまく用いられて説明されているので苦にはならないと思います。
登場する例題も数値を使ったものが多く、電磁気の常識的な数値を身につけることもできます。
ただ、付属する演習問題の解答は不親切なので、演習書は別に用意する必要があると思いますが、あとから見直しても役に立つ良い本だと思います。