仕事に使えて便利
★★★★★
初心者を相手にしているつもりかもしれないが。
最初のほうは,ちょっと説明がくどい。
ただし,途中から解析手法の直後にプログラムが掲載されているので,
手法とプログラムの対応付けが容易。
後半は,レベルが高く,仕事にも役立つので,
ちょっとした解析を行うのに,高いソフトを買わなくても,
机の横に置いておくと便利な本。
残念至極
★★☆☆☆
数値解析を簡単にエクセルで体験するには良い本である。体験すると理解は確かになる。しかし、解法の根拠を説明する理論部分の出来の粗さが気になる。本書の狙いは、解法例だけでなく根拠をある程度説明することだったはず。後者の狙いは、線形代数を過ぎたあたりから、達成されているとは言いがたい。誤植?誤解?説明不足?、添え字の使い方のルーズさ、文章だけで次の行への論理展開につまづくことしきり。真剣に理解しようとするとすればするほど壁はあつい。残念である。
本書は数値解析を本質的に理解して自分の物にするのに最適だ!
★★★★★
本にも書いてないし、誰に聞いても知らない。
分からないことは世の中一杯ある。実際皆に
聞きまわるわけにもいかない。
そこで自分なりにモデルを考え、数学の式を
立てて解きたくなる。しかしいくら頑張って
も解が数学的手法で解けないことが多いのだ!
実際にやってみればわかるが、数学的手法で
解けるモデルは試験問題以外ではそれほど多
くない。
かの天才ファインマンも「数学的手法で行き
詰まったらいつでも算術的手法でやれるとい
うことを忘れないように!」と歴史に残る講
義で言っている。ここでファインマンが言っ
ている算術的手法、これがなにを隠そう数値
解析のことなのだ。
ファインマンの時代は便利なパソコンとかは
無かった時代だから、数値解析をパソコン標
準搭載ソフトExcel−VBAでやるって
聞いたらさぞビックリするだろう。
今では数値解析自体が数学的手法として認識
され、コンピュータで使うための必須のアイ
テムとなっている。
本書は数値解析を本質的に理解して自分の物
にするのに最適だと思う。実際にVBAで作
って動かしてみて数値の誤差など実体験でき
るからだ。誤差を出来るだけ小さくして、必
要な精度で結果を得るための考える力が獲得
できるだろう。
未開拓分野を突き進む力を、多くの若者が獲
得し、人類の未来を夢のあるものに!
EXCELシートやVBAプログラムが入手できて実用的
★★★★★
本書は各種の数値計算をEXCELとVABを用いて実行する方法について書かれている。
具体的な実例に関して数値と図表を用いて、わかりやすく説明されている。
同時にEXCELシートとVBAプログラムも掲載されている。
しかも、そのEXCELシートとVBAプログラムは筆者のホームページからダウンロードできるという配慮もされているため、実用的に使える。
以下に内容の詳細を略記する。
第1章:数値計算基本事項(必要性、手順、誤差、手法)
第2章:行列と連立方程式(加減乗算、ピボット入れ替え、三角分解LU,QR、解放)
第3章:固有値と固有ベクトル(定義、求め方、反復法、行列変換法)
第4章:非線形方程式(種類、求め方、連立方程式、複素数解)
第5章:補間法(線形、多項式、グレゴリーニュートン、ラグランジェ、スプライン)
第6章:フーリエ変換(変換、高速変換、2次元変換、離散的コサイン変換、アダマール変換)
第7章:統計分析(特徴量、回帰曲線、重回帰分析)
第8章:数値微分・積分・微分方程式(微分、積分、常微分方程式、偏微分方程式)
第9章:モンテカルロ法(計算方法、各種分布乱数、応用)
以上。