毎日、4000字程度の文章を書いているのですが、ビジネス経験が長くなると文章の良し悪しをなかなか人に聞けません。自分の文章力をチェックできる本を探していました。この本はクイズ形式ですので、自分の文章力の欠点を発見できます。まだ一度しか読んでいませんが、一問一問実際に書いてトレーニングすれば、文章力のレベルアップは確実だ、と希望が湧いてきました。６か月くらいかけて、この本でトレーニングするつもりです。良い本に巡り合いました。著者に感謝。

　
本書の良いところは、次の通りです。

・早く読めるところ
・サイズが小さいところ
・言葉クイズで「頭の体操」ができるところ
・ユニークな挿絵が多く使用されている

一言で「エッセンスを集結させたようなできばえ」です。
「国語」が苦手な学生から、文章作成に自身のない社会人まで
ひろくお勧めが出来るの一品です。

一方、いまひとつと感じた点は、以下の通りです。

・読んでるとマンネリ化してくる（飽きてくる）
・何となくインパクトが弱い

私は、この本を読んで、目の覚めるような "気づき" には出会えませんでした。
また、何となく「インパクトが弱く頭に残らない」という印象があります。

ただ、本書を買って失敗したとはまったく思いません。
具体例が示されており、頭の体操をしながら気持ちよくすらすら読めますので、
表題の通り「パンチ力は無いが、シャープネスがある」といった感じを覚えます。
☆４つ　とさせていただきました。

阿部氏の前作「文章力の基本」をビジネスマン対象の研修で推薦図書としている関係で、こちらの方が良ければ推薦図書の差し替えをしようと思い本日拝読。

前作に比べて使い勝手の面で大きく改善されていた。1つはサイズが新書版になった。これでスーツの胸ポケットに入るので通勤時に読むには便利。

二つ目は左に問題、右に解答が配置され、隙間時間を活用してクイズのように学習できる。おまけに解答側を隠すカードが付いており、そのカードには55項目のチェックポイントとそれが記述されているページが書いてあり辞書的に使える。

内容は前作同様、まさによくやりがちな悪文、駄文を満載しており、それが非常に短いセンテンスで例示されているため学習に無駄がない。

書籍代と読書時間を分母とし、文章の改善を分子とするコストパフォーマンスの高さ、つまり実用性からみて前著に勝るというか、現在のところ類書の中では群を抜いていると思う。