また、訳者がよろしくないのか、あまりに直訳で読みにくい箇所が多数あった。
「愛から生きているのならば、天国と地球が一つになる場所をつくっているのです。」
「夜、自分自身の皮膚の中で眠ることができるなら、あなたの人生は大成功です」
「あなたが幸せにしておける力を持つ対象は、あなた自身なのです。」
その他、まどろっこしい日本語、明らかに日本語としておかしくて意味わからない文もしばしば登場。この訳者はネイティブ日本語使いではないんじゃないだろうか??
正直、読むのが疲れた。
この本はもう一度、自然な日本語に直した方がいいんじゃないかと思われる所が多数ある。英語読めるなら、きっと原書の方が良いだろう。
だが、カレのメッセージは、とても人生をシンプルに解いているものだ。
それでいて、そのメッセージはとても深い。
読者の「気づき」のレベルに応じて、伝わるメッセージも違ってくる。
たとえば、、、
ホンネを言ったら友達をなくすと恐れていた人がいた。
だがカレは「間違っていたと言った。なぜならもともと友だちがいなかった
から」というメッセージを紹介している。
人は飾ろうとすればするほど、本来の自分でなくなり、自然さから離れて
行く。そして精神世界系によくありがちな「神」「宗教」「新世界」という
あいまいな方向へ行き過ぎてしまう。
あまりに行き過ぎると、目の前の人とはかけ離れた人生になって行く。
だがカレは、精神世界のことを言いながら、物質世界もどうように大事に
扱っているところがイイ!俗世間にいながら、人との出会い、喜びが伝わって
来るのである。
カレが伝えているメッセージには、神とか死とか言って人間が恐れることの
理由を紹介している。神とか死とか言うのは、もともとなく、あなたの中の
意識(ことば)にあるだけだ。外にあるのではないと言っている。
このへんをさらりと言っているところがすごい。
病気は健康になる前の状態であり、ムリに治そうとしても他が病気になる。
病気をいけないことと思って修繕しようとするのでなく、かかった「意味」
に気づけばいいことも数々の例を紹介しながらメッセージしている。
素人でもよくわかる具体例とともに、とてもやさしく、わかりやすい。
アランと直接お話してとてもカレのすばらしさを実感した。
あなたはすばらしいというメッセージが伝わってくる。
アランの著作の中でこれが一番わかりやすく、センスがつかめると思う。
内容はこの価格でこんなにいいの?というほど豊富に盛り込まれていて、たとえば罪悪感を感じるときにはどうすればいいか、過去についてどう思うのか、自分を愛するということは、、と、人が弱くなったり迷ったときに大抵はふと考え込んでしまうネガティブな側面の殆んどについて解決策やアドバイスを与えてくれる。これほど豊富な内容を、楽しく安心して読めるとは思わなかった。星5つ。