人間の脆さ、弱さを描く作家の作品集
★★★★☆
南北戦争敗北後の南部で育ち、南部では珍しいカトリック信仰の作家であったオコナー。
タイトルにも書いたように、オコナーの作品は、人間の脆さ、弱さを強調した作品が多く、この本にも、それが読み取れる作品が数多く収録されています。
そういった、人間は悪に傾きやすい存在であるという現実を真っ向から突きつける作品を読んだ時、何を感じ、どう考えるかなど、自分がどんな反応を示すかに少しでも何か気に留めることがある様ならばお勧めです。
また、興味があれば、彼女のエッセイ集である「秘義と習俗(Mystery and Manners)」等も読むと、彼女自身体験したことが、手を加えられ、作品に反映していることに気付けたりと、面白いかもしれません。