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2002 小澤征爾 歓喜の歌 ~ ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 作品125「合唱」 (初回限定盤)

価格: ¥2,079
カテゴリ: CD
ブランド: ユニバーサル ミュージック クラシック
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   いま世界に通用する、最も尊敬される日本人音楽家といえば、まずもって断然、小澤征爾である。東洋人として初めてウィーン・フィル・ニューイヤーコンサートの栄誉ある指揮台に登場し、秋からはいよいよウィーン国立歌劇場の音楽監督という、正真正銘世界の音楽界の頂点に位置するポストに就任。2002年は小澤征爾にとって大躍進の年であった。その記念すべき1年を締めくくるかのように、ついに真打ち的ディスクが現れた。
   敬愛する師・斉藤秀雄を慕う目的で結成された日本最高のオールスター軍団、サイトウ・キネン・オーケストラを指揮しての「第9」は、全編を一本の鋼の線が貫いているかのような、緊張感と凝集力に満ちた熱気あふれる演奏である。この曲がオーラのように身にまとっていた、曖昧模糊(あいまいもこ)とした神秘の霧はすべて吹き払われ、一点の曇りもない晴朗な意志のもとに、強靭(きょうじん)な筋肉の塊が苦悩の数々を力でねじ伏せていく。身のこなしの重心は常に低く、しかも俊敏でパワフルだ。おそるべき小澤の統率力、おそるべきオーケストラのアンサンブル!
   この推進力と爆発的なダイナミズムは、途中、道草を食ったり、立ち止まって考えこみたい人には向かないかもしれない。しかし、一丸となって燃えるようなこの響きは、必ずや聴く者をふるいたたせ、鼓舞し勇気付けてくれることだろう。(林田直樹)