とにかく情熱が熱く良い親父という印象を受けました。最終的に成功するには技術はもちろんですが最後は情熱も必要だと感じました。自分もこんな起業家にあこがれます。

「９９％の失敗と１％の成功」がホンダを｢世界のホンダ」にした。戦後の創業者として幾多の修羅場をくぐりぬいてきた氏のその感性たるや並々ならぬものがある。日本の経営者として国際社会に受け入れられた人だけにその言葉の放つ意味は深い。｢親父さん」の残した言葉はこれからを生きていく全ての人にとって大きな糧となるだろう。

読者のみなさんの心にグサリくる金言はいくつあるのでしょうか？

このような語録には、たいてい品行方正な経営者の教訓めいた話が多いものです。

しかし、この本は違います。

酔っ払って芸者と車ごと橋から川に落ちた話。

芸者を２階から放り投げてしまった話。

このような信じられないようなエピソードも含めて、全体を通じて人間味あふれる破天荒な男の考え方が余すことなく語られています。

ただの技術屋ではなく、人の心のわかる偉大な技術者だということが分かります。