この本を手にしたときから、物事への考え方、人に対する考え方が変わった。何よりもこの本は「バスケットボールのコーチング」に重点を置かれているのだが、コーチがプレーヤーに対する接し方、周囲への対応の仕方なども書かれている。それは、例えば会社での上司と部下の関係であったり、人の考え方を受け入れるという、一見簡単な事さえも見逃してしまっている自分に置き換えることが出来よう。それ故、バスケットボールに興味のない方が読んでも共感を覚えるところが多いだろう。400ページを越えるハードブックだが、「社会の中の人間」としても活用できる大変貴重な内容である。
当然、バスケットに携わる方にも読んでいただきたい。
私見ではあるが、1人のコーチが四半世紀以上に渡って指導してきた「コーチングバイブル」として書かれているため、誰が読んでも納得・共感できるのではないだろうか?
多岐に渡る事例紹介が記載されているので、いつでも手元に置いておくと必ず役立つ事だろう。