癒しの秘密
★★★★☆
主人公は晃子。薬学の研究者である。彼女はインドネシアに旅行中、飛行機事故に遭い、奇跡的に助かる。ある村で治療を受けて助かった。しかし、その村には、ある秘密が…
ミュージックセラピーなどのいわゆる「いやし」、吸血鬼伝説など興味深いキーワードで読者を引きつける。一種のミステリーと言っていいだろう。また、吸血鬼のルーツや、イルカセラピーの内容など、新しい知識も得られる。
ヒーリングの秘密、迫り来る追手の謎。そんな事柄がこのストーリーの臨場感を高めている。
聖人たちの「いやし」について、フィクションではあるが、驚くべき事実が明らかになる。もしこれが公になれば、既存の宗教は大きなダメージを受けるだろう。当然、それを邪魔する者も出てくる。この本の仮説を否定するつもりはない。しかし、それは一部の宗教家に当てはまることであって、キリスト教には該当しない。なぜなら、キリストが行ったのは単なる「いやし」ではないからだ。彼は数々の奇跡を行っている。水の上を歩いたり、たった二切れのパンを分けて1000人以上の人々が満腹した。これは明らかにこの小説の「いやし」を超えている。神の子にしかできない技である。
しかし、この仮説自体は面白い。それで説明のつく奇跡もいくつかはある。もし実際にこの仮説が正しければ、私たちは医療のやり方を変えなければならないだろう。医療を、そして医学のあり方をも変えてしまう仮説である。
構成もしっかりしていて最後まで飽きずに読ませてくれる。読みごたえは十分。あなたの読書リストに付け加える価値のある一冊。
癒しの秘密
★★★★☆
主人公は晃子。薬学の研究者である。彼女はインドネシアに旅行中、飛行機事故に遭い、奇跡的に助かる。ある村で治療を受けて助かった。しかし、その村には、ある秘密が…
ミュージックセラピーなどのいわゆる「いやし」、吸血鬼伝説など興味深いキーワードで読者を引きつける。一種のミステリーと言っていいだろう。また、吸血鬼のルーツや、イルカセラピーの内容など、新しい知識も得られる。
ヒーリングの秘密、迫り来る追手の謎。そんな事柄がこのストーリーの臨場感を高めている。
聖人たちの「いやし」について、フィクションではあるが、驚くべき事実が明らかになる。もしこれが公になれば、既存の宗教は大きなダメージを受けるだろう。当然、それを邪魔する者も出てくる。この本の仮説を否定するつもりはない。しかし、それは一部の宗教家に当てはまることであって、キリスト教には該当しない。なぜなら、キリストが行ったのは単なる「いやし」ではないからだ。彼は数々の奇跡を行っている。水の上を歩いたり、たった二切れのパンを分けて1000人以上の人々が満腹した。これは明らかにこの小説の「いやし」を超えている。神の子にしかできない技である。
しかし、この仮説自体は面白い。それで説明のつく奇跡もいくつかはある。もし実際にこの仮説が正しければ、私たちは医療のやり方を変えなければならないだろう。医療を、そして医学のあり方をも変えてしまう仮説である。
構成もしっかりしていて最後まで飽きずに読ませてくれる。読みごたえは十分。あなたの読書リストに付け加える価値のある一冊。
ソニックビーム
★★★☆☆
薬学が専門の主人公とアニマルセラピーの繋がりが強引すぎるような気がする。主人公は薬学者より医師の方が向いていたのではないか?
イブラヒム刑事などの存在は外国版の小役人シリーズとも言えるが、中途半端な感じを受けてしまう。
P.S.
イルカセラピーの効果の秘密が超音波というのは少し疑似科学の臭いが・・・
現実感が足りない。
★★★☆☆
飛行機事故で九死に一生を得た主人公「晃子」が、カリマンタンのある村で看病され奇跡的な回復をするところから始まります。
不思議な能力を持つ「少女」、この少女を狙う人々、殺人事件。
何処かで、なるほどと言う部分が出てくるのだろうと思いながら読み進めていったのですが、そのまま終わってしまいました。
現実感が足りないと言うのでしょうか?
少女の持つ能力も何処かでもう少し秘密が明かされると思ったのですが、最後までベールに隠れたままでした。
真保裕一の作品と言う事で期待して読んだのですが、残念ながら期待外れでした。
いかがなものか
★★☆☆☆
題材には多少興味が惹かれるものの、途中から急に安モンの冒険譚に。
インディジョーンズか一昔前のTVゲーム並みのお姫様救出劇。
いかがなものか。。。