「ベッドで凧を上げたことはある？ ネコを10匹頭にのせて歩いたことは？」セオドア・ドクター・スースことガイゼルによる数々の名作には、このような深遠で哲学的な質問が出てくる。このカプレット集に収録された詩の多くは、スフィンクスほど謎めいているが、スースの意図するところは明らかだ。それは、読むことが楽しく勉強にもなることを、子どもに教えるということ。ひとつひとつの場面はすばらしく、前の場面と次の場面に何のつながりもないことなど問題ではない。（たとえばひとこぶワンプとミスター・ガンプの場面から、頭に毛が1本はえた黄色いペット、ゼッズの場面へも、違和感なく移っていける。）1960年の初版以来ずっとそうであったように、今どきの子どもたちもまた、これらのおかしな詩に魅了されるだろう。あまりに楽しくておもしろくて、いつのまにか本が読めるようになっていることすら気づかないかもしれない！(4～8才向け)