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幸せをつかんだ犬たち (幻冬舎文庫)

価格: ¥1
カテゴリ: 文庫
ブランド: 幻冬舎
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責任の重さをずっしりと実感。 ★★★★★
この本は3部構成になっていると思います。第1部は著者が保護した犬とのエピソードを犬の個性や奮闘をレベルの高い文章さばきで語っています。第2部は保護し,著者の家を巣立った犬たちのその後の人生を紹介。第3部は読者が犬を保護した場合の手ほどきを詳説しています。
人間の身勝手さが招いた悲劇の数々。私の周囲にも個人や団体で救済活動をされている方々がいますが,生半可な気持ちでは出来ない,言わば信念で実践していると感じました。中には鬱気味になったり
,時々死にたくなるという活動家もいましたが,責任を持って遂行する事の厳しさや,1匹助ければ次の依頼がすぐに来ると言ったエンドレスの活動は筆舌しがたい事だと思います。著者の家庭も保護活動以以外は最低限の生活環境を整えるのがやっとの様です。しかし失われ行く命がこの様な方のお蔭で救われていく様を知ると,何かをしたくはなります。しかし今の自分に永続的に出来る事はなんだろうと,また立ち止まってしまいます。ただ本当に飼う以上,最後まで愛情と責任を持って欲しいと思います。そしてこの本は不幸な境遇から救い出され幸せを掴んだ犬たちの命の実話です。命の輝きや貴さに感動しました。多くの方に読んで頂きたいと思います。
生半可な覚悟でできることではない ★★★★☆
捨て犬や迷い犬を保護し、里親を探して縁組をするというボランティア活動がある。
本書はその活動に取り組んでいる著者の手になるドキュメント、手記である。

著者の北浦氏は、普通に勤めを持ちながら、年間150頭もの犬を世話するという。
生半可な覚悟でできることではない。
動物愛護と口でいうのは簡単だ。
が、わが身を削ってここまで取り組んでこそ、単なる愛玩対象ではない、犬と人間との共生の関係が見えてくる。本書を読んでそんな気がした。

著者は本職の物書きではないが、なかなかどうして、名文家である。
一読の価値はある。
お気に入りです ★★★★★
自身で犬を飼うようになってから、やっと犬についての本などを読むようになりました。
しかしながらこの本は保護犬たちの話であると同時に著者の成長の物語でもあります。
著者自身がひとりの人間として、個々の犬に対し真剣に悩み接する姿勢が飾り気なくかかれているのをみると、同じ生命として犬たちの人生に思いをはせ、生態バランス的に上位にいるものとして恥ずかしく思います。
「もっとがんばらなきゃ」という気になる一冊です。
犬の幸せについて、考えてみる。 ★★★☆☆
 捨てられた犬、迷い犬を保護し続け、家庭犬として幸せな暮らしをおくらせることに尽力する著者のノンフィクションである。野良犬が許されぬ日本というのは厳しいなあと思う。でも、狭い国土で外国のように犬を放し飼いにしたら、車にはねられてしまうしなあ…。難しいところだ。

 阪神大震災での、獣医ボランティアによる負傷犬のケアなどしみじみとすごいなあと思えるエピソード満載である。ただ、好きなだけでは出来ないのだろうな。犬への愛と責任感とか、使命感とかその他諸々の、人間のエゴを捨てて犬の幸せとは何かを、全身全霊で考え実践する著者を尊敬する。

センチメンタリズムに逃げない。 ★★★★★
ありふれたお涙頂æˆ'物ã‚'想像ã-ていると頭ã‚'ぶã‚"æ®'られたようなæ°-持ちになる。捨てられた犬たちのæ•'è­·æ'»å‹•ã‚'行うè'-è€...の、キレイ事では済まされないç"Ÿã®å£°ãŒçŽ‡ç›'に語られたï¼'冊。そã"にはå-œã³ãŒã‚り、悲ã-みがあり、何もã-ない私たちが一ç"Ÿå'³ã‚ã†ã"とのないであろう辛く悲惨な経é¨"も数え切れないほどあるはずだ。にもかかわらずè'-è€...がæ'»å‹•ã‚'続ã'て来られたという事実は、おそらく辛い記憶よりもほã‚"のå°'ã-、嬉ã-い記憶のæ-¹ãŒå‹ã£ã¦ã„るからなのに違いない。

å...¨ã¦ã‚'助ã'るã"とが出来ない以上、助ã'られるå'½ã¨è«¦ã‚ã-るã‚'å¾-ないå'½ã¨ã„う残é...·ãªå-捨選択が常にè'-è€...の目の前に立ちはだかって来る。一瞬の判æ-­ã§ã€ã‹ã'がえのないå'½ãŒå¤±ã‚ã‚Œã‚‹ã‹ã‚‚知れない恐æ€-ã‚'å'³ã‚ã„ながらも、一匹でも多くの犬に「幸せな、尊厳ã!‚ã‚‹ç"Ÿã¨æ­»ã€ã‚'求め続ã'る作è€...の強さは、犬好きの人ばかりではなく多くの人に何かã‚'伝えてくれるだろう。

æ-‡ç« ã¯ã-っかりã-ていて読みæ˜"く、表現はæ-‡å­¦çš„とさえ言って良い。最è¿'の若手「小説家」などよりはるかにã"なれた名æ-‡ã§ã‚る。